どらまねブログ

㈱スギヤマ・コーポレーション
杉山茂之社長

ネクストワールド・サミット、通称「ねくさみ」。

「誰もが輝く未来を創る」という目標に向け、今いる社員の方々にスポットをあて、「彼らが本来持っているポテンシャルを引き出し、御社の次の時代を担う人材となってもらう為の仕組み」を考えて構成している、8ヶ月間に渡る複数の勉強会と、その発表の場。

この場に実際に社員を参加させることで、ねくさみの効果を体験・体感した、「ねくさみの先人」である杉山社長に、その御経験をインタビューさせて頂きました。

ねくさみの場に参加した社員、そして見送った社長にそれぞれどのような変化があったか、是非御覧ください。


杉山社長

杉山 茂之 社長

株式会社スギヤマ・コーポレーション 代表取締役社長。

静岡県・伊勢松坂地区において、結婚式・葬儀等の冠婚葬祭事業及びホテル業務。
従業員数1,427名。

HP: http://www2.ainetgrp.co.jp/group/


インタビュアー:

第4期のねくさみに参加したメンバーは、全員執行役員、本部長クラスと伺いました。その意図を教えて頂けますか?
 

杉山社長:

当社は60周年に向かって、会社のフィロソフィーや経営理念を今一度しっかりと浸透させ、全社員一丸となって会社の目標を達成する風土を作る必要がありました。
組織はリーダーの価値観や姿勢によって作られます。ですから、開始前に森先生に相談して、社運をかける思いで役員を選抜しました。

インタビュアー:

実際に価値観や姿勢は変わりましたでしょうか?
 

杉山社長:

はい、変わりました。今回のねくさみで立てた「高い・高い目標」は、ナシ婚市場の新規開拓を718件成約するというものです。具体的には、様々な理由で結婚式を出来なかった人達にむけて、改めて結婚式をしましょう!という取り組みです。これは、当社として…というよりは業界としても取り組んでいない新規開拓です。過去の取り組み方がないだけに、必然的に変わらざるをえなくなります。

インタビュアー:

718件という数値目標は、実現困難だったということでしょうか?

杉山社長:

困難である事は容易に想像できました。718件というのは、パート・アルバイトを除く社員の人数です。全社員が動けば実現できる、そう考えた数字なのです。それに対して「勉強会の期間が半年間なので、目標値も半分の359件に」と言われ「人を半分にするものじゃない!」と突き返しました(笑)。無謀と言われようとも、全社員数に徹底してこだわったのです。
 
 

インタビュアー:

その真意を教えて下さい。

杉山社長:

当社には5つの事業本部があります。①ブライダル事業 ②葬祭事業 ③会員事業 ④伊勢松坂事業部 ⑤藤枝事業部に分かれています。参加したメンバーはこの5事業部のリーダーです。
人は何の為に働くのか…それは人それぞれです。でも経営理念やフィロソフィーに沿って全社員が心を一つにしていくころが大事ですよね。だから、単なる数字の目標ではなく、意味をもった目標にするために必要があったのです。

杉山社長

インタビュアー:

経営理念に沿った目標だったからこそ、全社員を巻き込めたのですね。

杉山社長:

その通りです。実際に結婚式を挙げたお客様からは、「親に感謝することが出来ました」、親御さんからも「救われました…」と喜んで頂けました。
私たちは、「人と人とのつながりを大切にし、感謝に満ちた温もりのある結婚式・ご葬儀を提供する」という経営理念を掲げていますから、まさに経営理念通りの活動ができたということです。
目標を目的と合致させたこのような取り組みが、本当の意味での誇りや自信に繋がっていくと思っています。

インタビュアー:

素晴らしい取り組みですね。成果は如何でしたのでしょうか?

杉山社長:

成約数は、至りませんでしたが、結婚式の受注獲得数は過去最高の1160件/月に対して、1106件。売上では、ゼロからの市場開拓で2億4千万円を積み上げました。途中、「これ以上無理だ…」という限界もありましたが、彼らが「最後まで諦めない」という合い言葉のもと取り組んだ結果です。
そして、嬉しかったのが、この半年の活動を終えたあと、参加した役員たちが、全社員に向かって「この活動は終わらない」と宣言してくれたことです。
組織の風土も変わり、取り組んで本当によかったと思っています。

 

インタビュアー:

杉山社長、ありがとうございました!
 


※このときのプレゼンテーションと挨拶の様子は下記からご覧いただけます。