ネクストワールド・サミット、通称「ねくさみ」。
「誰もが輝く未来を創る」という目標に向け、今いる社員の方々にスポットをあて、「彼らが本来持っているポテンシャルを引き出し、御社の次の時代を担う人材となってもらう為の仕組み」を考えて構成している、8ヶ月間に渡る複数の勉強会と、その発表の場。
この場に実際に社員を参加させることで、ねくさみの効果を体験・体感した、「ねくさみの先人」である中川社長に、その御経験をインタビューさせて頂きました。
ねくさみの場に参加した社員、そして見送った社長にそれぞれどのような変化があったか、是非御覧ください。
インタビュアー:
中川社長は、参加企業でもあり、ねくさみの創業者でもあるのですね。
中川社長:
そうです。当社は葬儀の会社なので、ご用命を頂いてからご葬儀までの非常に短い時間でお客様の想いを引き出し、想いをカタチにしなければなりません。そのためには、コミュニケーション力や想像力など様々な能力を必要とし、磨き続けなければならない。しかし現実は、社員達は考える暇もないほど忙しい。かつ、お客様からお礼を言って頂ける仕事なので、現状で満足してしまいがちです。この悩みは私だけではないはずだと考え、周囲に声をかけて、第1期は葬儀業界だけで開催しました。
インタビュアー:
つまりそれは、ビジネスセンスを磨く人材育成を目指したということですか?
中川社長:
はい。元々ねくさみは業界知識を学ぶ勉強会ではなかったので、第1期を終え「ウチも参加したい」と多くの異業種の社長から相談された時には「その方が学びも多いだろう」と思ったんです。さっそく第2期から異業種が集う会へと変更しました。
結果として、第1期よりも当たり前の基準がグンと上がりました。視野が広がるので当然そうなりますよね。こうしてねくさみが年々進化していく中で、私自身も経営者として在り方、経営に対する向き合い方を見直し、社員と一緒に学び続けています。そういう意味では、ねくさみは人材育成というより、私にとっては組織育成という言葉の方がしっくりくるかもしれませんね。
インタビュアー:
異業種他社との関わりがキーポイントになるのですね。
中川社長:
自分への指摘は、自分では分かりにくいものですが、人の事だと理解できますよね。他チームがプレゼンして、森先生や仲間からフィードバックされている意見を聞きながら「自分も同じだ…」と気が付いてくる。最初はそれに気付かなくて、後ろから見ていて「お前も一緒だよ!」って突っ込みたくなりますけど(笑)。でも、そうした気付きを社内に持ち帰って共有し、新たな戦略を考え、皆で実行する。他者からの学びによって、自分たちの思考の枠がなくなるみたいですね、これまで、ウチの会社にはなかったアイディアで動き出しています。
インタビュアー:
自分事として理解できないと変化・成長できないですものね。
中川社長:
その通りです。私が「こうやれば…」と言えば、社員は従います。そして社員から私に意見を言う場合も、大抵「社長が求めている意見」を言うものです。そんなやり取りでは会社の成長に必ず限界がくる。自分たちで問題を発見し、考え続け、実行する力を付ける。さらにそれを定着させる。そのための「場」が必要不可欠だと感じます。
インタビュアー:
それが、ねくさみがつくり出している「場」というものなのですね。どんな時に実感されますか?
中川社長:
それは彼らの日常の発言に顕著に現れます。発言が変われば、行動も変わり、行動が変われば、結果も変わる。と言いますよね。まさにそんな感じです。以前は仲間同士で意見を言うことを避けてきたように思いますが、今では意見を言い交わしながら盛り上がっています。社内が、安心して意見を言い交わせる「場」に変わっていますね。
インタビュアー:
社員の自己成長と会社の成長を同時達成させるなんて、理想的ですね。
中川社長:
ねくさみに参加すると、社員が自分の会社を好きになる。これはウチだけじゃなく全チームを見ていて感じることです。社員の成長する姿は社長も嬉しい。私も一緒に成長させてもらっていると感じます。だから結果的に「成果」にも繋がる。人生ほとんどの時間を仕事しているのですから、そんな「場」をつくり出す事が私の役目だと思って、これからも社員と一緒にがんばりますよ。
インタビュアー:
中川社長、ありがとうございました!